2012-01-01から1年間の記事一覧

すみれ

すみれ…… 素敵な君を 今日も見かけたスミレ…… 可愛い君が 通り過ぎて行くSmile…… それは僕だけの 秘密のニックネーム笑顔が優しくて 可憐な君だから

孤 室

この部屋は こんなに深かったのかバスルームも こんなにあったのか反対側の壁までの距離が とても遠く余裕があり過ぎて 虚しささえ感じるこの広い…… 君の消えた部屋

料 理

えっ? ずっと一人暮らしだったから 料理はどうなのかって?うん だいぶ覚えたよ フォアグラのテリーヌとか 牛ほほ肉の赤ワイン煮とか…… あ、覚えたと言っても 料理の名前だけだよあはは そんなにガッカリしないでよ カレーぐらいは作れるからさ しかも僕の…

記憶の片隅

素朴なベンチに腰掛けて ぼんやり眺めるデパートの一角そこにはかつて いつもの待ち合わせの 小さな喫茶店があり少し遅れて来た君は 腕を下げたまま お腹の辺りで 控えめに手を振ってくれるその仕草が好きだから 先に僕は店に着き ケータイ片手に君を待って…

シズル

ジュワーッと音が乗っかって 運ばれてくる料理に 駆り立てられる食欲いやもう たまらないねでも思い返すと 店先からの匂いや 元気のいい呼び込みの時点から シズルに支配されてたようだそういえば 以前は君と会う その直前に髪を洗ったりとか 服にも気を配っ…

朝まだき

生まれてきたことに どれだけの価値があるのだろう 生きていることに どれほどの意味があるのだろうヨブの叫びと同じ声が 「私の生まれた日は消え失せよ」と 頭の中で暴れ回り 今日も深い闇の中を もがき続けるばかりだけどきっと同じなんだろう 空が明るく…

無気力指数

「よく降るな」 「うん……」「止みそうにないな」 「…うん」「今日は中止だな」 「……うん」声の張りと 返事のタイミングから読み取る 君の気持ち毎日の雨にも 慣れてきたとは言え 今日の逆モティベーション指数は 85ぐらいかな

哀しいけれど おいらはチキン好きな子がいても 告ることもできず いじめっ子に対して 歯向かうこともできず ただ狭い小屋から 甲高く叫ぶだけ本当はいつか 大空を飛びたいけれど ブザマな格好を さらすだけだろうだから 今日もひとりで エサをついばんでるの…

ファイル

もう二度とあの人と 会うことはないそう心に決め 整理を始める思い出たち写真や手紙が ゴミ箱に消える度 胸が締めつけられるけどいや これでいいんだ 彼女もとっくに 処分しているはずだしあと どうしても捨てられない記憶は またファイルして 心の棚にしま…

平 等

人は皆 生まれながらに平等であるあぁそうだな 金持ちもエリートも やがてはポックリ死んでしまう存在だ生まれた時から あの世へ向かっているのなら たとえ 温かいスープがなくても 整備された道がなくても平等な時空の中を 楽しんだモン勝ちだな

エレベーター

雲がつかめるほど 舞い上がったかと思えば 一気に奈落の底へ叩きつけられ そして再び ほど良い高さまで引き上げられたり また少し沈んでみたり多くの人と接すれば その分だけ 昇降も激しくなるから結構ハードだけど それはそれで楽しいね逆に出入りが少ない…

出会い

ひょんな切っかけから 目の前に現れてくれて ありがとう不器用な自分に 付き合ってくれて ありがとう出会いってやつは いつどこに どんな形で存在してるか 全く分からないけど この巡り合いも またサプライズだよなでもま 運命だとか星回りだとか 難しい話は…

開かずの踏切

電車が通過するたびに 遮断機が上がるのを 待ち続けている僕その気持ちをよそに 車両は次々にやって来て あげくの果てには 貨物列車が視界をふさぐそんな 見慣れた光景だけど いつにも増して 今日はとても根が深く いくら君に謝っても 済まなそうだから 今は…

変 化

どうして君は よそ見ばかりしてるんだろう 僕はずっと 君だけを見ているのにどうして君は 嘘をついてばかりなんだろう 僕はいつも 本当のことしか話さないのにどうして君は 変わってしまったんだろう 僕の心は あの頃のままなのにあぁそうかそれは多分 僕に…

道 桜

待ち焦がれて やっと花が咲いて 満開になったら あんなに喜ばれたのに落ちてしまったら 踏み潰されるだけ 誰の気にも留められず所詮は 世間が作り出した ただの流行だったのか……まだ色鮮やかなのに とても哀しいねでも僕は 最後の最後まで ずっと見守ってい…

悪 夢

「うわぁっ!!」あわてて飛び起きた そこは静寂の朝夢か…… しかし何という内容だよ 本当に夢で良かった身も心もヘトヘトだから 分かる気はするが でも 文字にもできない こんな恐ろしい夢は 今まで全く記憶にないなひょっとすると あのまま俺は目覚めることが…

名 前

どこにでもある ありふれた名前嫌いじゃないけど もし変えれるのなら 一度は変えてみたかったこの名前でもやっと 好きになれたのさそれは 僕の名前を笑顔で呼んでくれる 君と出会えたから……ただ もし本当に呼びたい名前が 他にあるのなら その名を付けていい…

長距離ランナー

ハァハァ…… ただ走るだけなのに 何でこんなにしんどいんだろう まるで重い靴をはいているようだあぁそうか 理由が分かった一見したところ 平坦に見えるこの道だが 実はわずかに上り坂になっているんだなこういうのが一番困るんだけど でも 原因が分かれば少…

一人の世界

自分が地球上で ただ一人だけになったら 一体どうなることだろう何もかもやりたい放題で すごく楽しいだろうけど でも 動かす対象は 機械や動物ばかりだし ましてや 指図されることもないから きっとすぐに飽きてしまって そのうち寂しさで 死んでしまうかも…

夢物語

落葉の季節 クラスが違うのに 友達になれた可愛い君たまに会えた時間には 積もる話題で盛り上がっていたそして クリスマスが迫った放課後 無邪気に笑いながら君は 「あなたが一番好き」と言ってくれたけどなのに僕は 「何だよ“E組の中ではね”って条件は」と…

カ ゼ

「もう3月なのに 何で今頃カゼひくの?」と 君は少し渋い顔「あぁ、ゴメンな」と クシャミしながら とりあえず謝っておくだって シャワーから出たら 僕の上着を枕にして 気持ち良さそうに寝てるからしばらく眺めていたら 体が冷えてしまった それが原因なん…

立 腹

この頬を打って 走り去った君タイミング悪く 踏切が鳴り始め 電車が通り過ぎた後には とうに姿は無かったでも 遮断機が下りなくても 追いかけはしなかっただろう今 全てが終わった……いや これでいいのさ 君は君の 僕は僕の道を これから歩き始めるだけただ …

風見鶏

屋根の上でクルクルと 回り続ける風見鶏魔除けの趣旨もあるのに 日より見主義者とか 優柔不断な奴だとか 何だか 良くない表現の喩えばかりでも 実は俺らも 風見鶏になりたいのさいや 常に風に向かって 逆境に立ち向かえる…… そういう意味でねただし 吹き飛ば…

存在感

君が隣にいて 笑って ふざけ合ってすねて 怒って 泣いて やがて機嫌を直して 僕を見つめてくれるそんな 当たり前のことが はるか遠い世界別れてしまったら こうなることは 分かっていたはずなのに どうして こんなにも空しく 止めどなく苦しいんだろう……きっ…

慈 愛

気づいておくれ ここにいるよ微笑んでおくれ ずっと見守っているよたとえ雲に 覆われていてもたとえ闇が 君を支配しようとも感じておくれいつだって君のことを 愛しているよ

腕時計

いつしか 無くしてしまった腕時計跡さえすっかり 消えてしまったのに つい見てしまう左腕手に入れたばかりの頃は 飽きずに眺めていたのに 慣れてくると 磨きもしなくなりやがて気がつけば 他の男の腕へと 消えてしまっていた新しく替えるにも 気に入ったもの…

メッセージ

よぉ! どうよ調子 少し不安そうな顔だな大変だろう 何にも無い出発で しかも手探りで進むのってのはおまけにこの世界には 知り合いもいないし まさにお前はwandererだでも大丈夫 少しずつでいいから 前を見つめながら 歩き続けて行けそこにはきっと いい出…

コーヒー

コーヒーを挟んで 僕らは無言で向かい合う猫舌の君は 出会った頃と変わらず 少しずつ飲んでいくけど僕はと言えば 冷め気味のコーヒーを 一気に流し込むのが いつしか癖になっていたでも今日は 君と同じように ゆっくりと口に運ぼうこのコーヒーを飲み終わっ…

月 暈

暗黒の空に 明かりを灯し 静寂の闇に 希望を照らす決してこの指に 触れることはなく 決してその声を 聞くことはないけれどその大きさに 誰もが天を仰ぎ その柔らかさに 誰もが心安らぐそんなあなたは 月光輪の女神迷えるこの身の 優しき傘となり給え

待ち人

君は今 どこにいるんだろう そして 何をしているんだろう様々な思いが この胸をよぎる度 切なさで一杯になる君に会いたい 君と話したい 抱きしめたいでも君は 季節の向こう側から 決して姿を現さないこんなに近いのに こんなにも遠い 君との距離あとどれだけ…