立 腹

この頬を打って
走り去った君

タイミング悪く
踏切が鳴り始め
電車が通り過ぎた後には
とうに姿は無かった

でも
遮断機が下りなくても
追いかけはしなかっただろう


全てが終わった……

いや
これでいいのさ
君は君の
僕は僕の道を
これから歩き始めるだけ

ただ
二年の恋が
「あんたなんか大嫌い!」の
その一声で終わってしまった

それが残念で
腹立たしいだけ

それはもちろん
自分自身に対して……