あの文房具店あたりで 君を追い越すのが 毎朝の僕の日課一人で通学している君は ちっとも目立たないけど とても気になる存在なのさでもクラスが違うから 名前も趣味も 何も分らないことだらけ君を抜かす瞬間 １ｍまで近づけるのは 話しかけることのできる 絶…

足早に行き交う 街のスクランブル交差点真っすぐ前を見つめる人や うつむきながら渡る人 誰かを探しながら キョロキョロしてる人もいるぶつかることがない代わりに 心が通い合うこともなくそんな人達をかすめつつ 当てもなく歩き続ける僕は 大勢の人に囲まれ…

僕らはこれから どうなっていくかないいことばかりじゃ ないだろうけど たとえ谷底へ落っこちても がむしゃらによじ登るだけたとえ暗闇をさまよっても 明かりを探し続けるだけせっかくつながった この手を離さないために……息切れしたり 転んだり 無様なとこ…

人々が 背中の後ろに列を成すある種の人々は 誘惑に駆られ ある種の人々は 洗脳に冒され またある種の人々は 信仰に依って……そういえば ハーメルンの笛吹きって話で そこに着いて行った子供たちの 理由は一体どれだったんだろうそんなことをぼんやり考えなが…

デートの度にいつも歩く にぎやかな商店街寄り添いあって 真ん中を歩いていたのに近づいても近づいても まるで磁石が反発するように 君が隅へ流れていくから気づけば僕らは 最近いつも端っこだねアーケードを這う風が 二人の隙間を冷たく 切なく通り抜けるこ…

この階段の先には 暖かな光が待っているこの階段を抜ければ 鮮やかな世界が広がっているでも上るのは またの機会にしよう疲れてるし……暗くて寒い地下だけど 雨と風はしのげるから ここはここで 平穏な安らぎの場所

今年はどこへ行こういや 今月はどう過ごそういや 今日は何をしよういや 今から何を始めよう……などと あれこれ考えてるうちに また一日が終わるだからと言って あせることはないさ明日になれば 陽はまた必ず昇るから