すきま風

デートの度にいつも歩く
にぎやかな商店街

寄り添いあって
真ん中を歩いていたのに

近づいても近づいても
まるで磁石が反発するように
君が隅へ流れていくから

気づけば僕らは
最近いつも端っこだね

アーケードを這う風が
二人の隙間を冷たく
切なく通り抜ける

この距離を埋めるのは
きっとお互い
別の誰かなんだろうな