朝まだき

生まれてきたことに
どれだけの価値があるのだろう
生きていることに
どれほどの意味があるのだろう

ヨブの叫びと同じ声が
「私の生まれた日は消え失せよ」と
頭の中で暴れ回り
今日も深い闇の中を
もがき続けるばかりだけど

きっと同じなんだろう
空が明るくなって
やっと夜の意味が分かることと……

だから今は
ただひたすらに耐え
そして待ち続けるだけ

陽が昇る方向さえ教えてくれない
冷たく寂しい
だけど優しい朝まだきの中で