コーヒー

コーヒーを挟んで
僕らは無言で向かい合う

猫舌の君は
出会った頃と変わらず
少しずつ飲んでいくけど

僕はと言えば
冷め気味のコーヒーを
一気に流し込むのが
いつしか癖になっていた

でも今日は
君と同じように
ゆっくりと口に運ぼう

このコーヒーを飲み終わった時が
いよいよ本当の別れだから