2012-07-05 記憶の片隅 素朴なベンチに腰掛けて ぼんやり眺めるデパートの一角そこにはかつて いつもの待ち合わせの 小さな喫茶店があり少し遅れて来た君は 腕を下げたまま お腹の辺りで 控えめに手を振ってくれるその仕草が好きだから 先に僕は店に着き ケータイ片手に君を待っていたやがて季節は変わり 君との付き合いが終わって いつしか店も 無くなってしまったけれど柔らかなBGMの下 今でも鮮明に思い出す 大好きだった君と君を見つめる その先のガラスに映った 3年前の僕の顔