開かずの踏切

電車が通過するたびに
遮断機が上がるのを
待ち続けている僕

その気持ちをよそに
車両は次々にやって来て
あげくの果てには
貨物列車が視界をふさぐ

そんな
見慣れた光景だけど
いつにも増して
今日はとても根が深く
いくら君に謝っても
済まなそうだから
今はひたすら待ち続けるだけ

この開かずの踏切
いつかは明けて
またいつもの日常に
踏み出せることを信じながら