生生流転

静まり返った枕元に
秒針の音だけが響く

真っ暗なラックの上で
電器のデジタルだけが進む

こんなささやかな動きしか
認識できない部屋だけど
こうしている間にも
誰かが歓声で誕生し
誰かが涙で終わりを迎えてる
どこかできっと

与えられたものを
それぞれの胸に抱えて……

そして時間は進み続ける
笑顔の君が
そこにいるから

そして時間は回り続ける
泣き顔の君が
そこにいたから

僕は一体
何を呼び止めればいいのだろう