校終懐道

二人
肩を並べて歩いた道

毎日のように
一緒に帰ったね

夕陽を背負いながら
笑い合うだけで
部活の疲れも吹き飛んだ
一日のうちで
最高に好きだった時間……

そんな
懐かしさに引っ張られながら
再び踏みしめるこの道

振り返っても何も無く
ただ在るものは
前に伸びる一つの影

そして
決して追い越せない
北風の中に消えた君との
遠く鮮やかな記憶