頬 杖

肩を並べて
体を揺すって
片方ずつ聴いていた
内ポケットのプレーヤー

レールにリズムが絡まる度に
僕らは微笑みあってたね

記憶のかけらを
追いかけながら
車窓に頬杖

明日になれば
あの陽は再び昇るけど
気まぐれな君は
いつか戻って来るだろうか

想いの全てを風に乗せ
夕色に移ろう町並を
ぼんやりと眺め続ける

無人駅を数えながら
思い出を数えながら