2018-04-06 再春賦 軽やかな歌声に胸を弾ませて 一年ぶりにやって来た公園相変わらず静かで きれいな場所で さすがは君のお気に入り古びたベンチに腰を下ろし さくら餅をひとつ頬張ると 僕に向けられた 突然のシャッター音とそして 森に吸い込まれた君の笑い声が 風の妖精を呼び覚まし 満開の枝を大きく揺らすあぁ 今年も来れて良かったな……花吹雪を追いかける君と そんな君を追いかけながら 僕はそう思うのさ誰もいないから 大声で叫んでもいい?今年も 一緒に来れて良かったと