夜更けのハグ

不意に思い出す
かつて一度だけ
遊びに誘ったあの子

その大切な一日は
緊張しながらも
楽しく会話したのに
結局告白には至らなくて

もしあの時
想いを伝えていたなら
今ごろは肩を並べて
同じ星を指さしていた……
のかも知れないな

大人になった彼女は今
きっと誰かの
腕枕の中なんだろう

そんなことを考えながら
隣から聞こえてくる
優しい寝息の君を
ギュッと抱きしめる僕

ひょっとすると
君もどこかで同じように
想われているのかも知れないね