秋空の中で

手を伸ばせば
すぐ届きそうだったのに
過ぎゆく時間の中で
遠い存在になってしまった

とても明るくて
まぶしいばかりだったのに
移ろう季節の中で
冷たささえ感じるようになった

そして気がつけば
うろこ雲からの陽にたたずむ
ひとつの長い影

できることなら
またいつか会いたいよ

あの頃のキミに……