月のスマイル

トボトボ歩く
真冬の夜道

ヘッドライトに照らされる
白いため息を
君は笑って見つめてる

「何をそんなに
落ち込んでるんだい」

いや……
あんたに話す
ほどのことじゃない

「そうか、ま
明日からまた頑張んな」

そう見下ろしながら
相変わらず
笑い続ける君……

そうだ
せっかくだから一枚
写真いいかな?

「構わないけど
三日月なんか撮って
何が面白いんだい?」

癒されて
元気になれそうなのさ

その
バナナみたいなスマイルに