一人旅

ふらりと舞い降りた
ローカル線の無人

当てなどなく
ましてや
道さえも知らない
そんな町の気ままな散歩

せっかくだから
角を曲がった所で
誰かに挨拶されたり

道の向こうから
神輿がやって来たら
どんどん脚色されて
思い出の旅になるけれど

でも何も起きない方が
きっとお似合いだろう

この傷心旅行には
話題など要らないから