2011-01-01から1年間の記事一覧

写 真

パソコンの陰で なりを潜めていたメディアの その中に眠っていたのは 遠い日の君の笑顔鮮やかに写し出される 屈託のない表情は 思い出の砂浜へと 記憶を軽やかに走らせる季節が変わり 何もかも処分してしまったことを かなり後悔してたから 少し安心したんだ…

霧の漂う夕暮れ涼を求めて下りた川辺に 今日も光が舞う風のように揺れながら 近づき合ったり 離れたりする様を 時間も忘れて眺めるためつ… すがめつ…せせらぎに踊る灯は 夜空に夏を運ぶ 静寂のイルミネーション

褒 美

生きてることが つらいかい?つらいだろうなつらいことだらけで 明るい兆しが何も無いそんな時は 惰性で生きていればいいよいつか必ず 待ち望むものが現れるそれは 生きていることに対する 天からのご褒美

幸 せ

幸せって何だろう深く追求すると 哲学に発展するけど例えば 明かりの点いた家に帰る という ささやかな当然……そんな ありふれた日常に 幸せを感じたいのさもっと身近に 幸せと付き合いたいから

バリア

何もないかのように 明るくふるまうけれど 心の中を誰にも見せないそんな君を見てると 胸がとても痛むのさガラスで覆われて 泣き声も 笑い声も聞こえないから君が割ろうとしないなら 僕がこの腕で 叩き壊したい厚そうだけど…… 時間が必要だけど……

生を受けたその日から 今に乗っかって 笑い 悲しみ 戦い続けてきたこれからも 悩み 憎しみ 苦しみながら 今を楽しんで行く疲れたら横になるし くじけたら うずくまるだろうがじっとしていても 今は常に動いているそんな幸運に身をゆだね 今の最先端から 未来…

つまずき

道に倒れて感じたことは 草花の柔らかさと 土のあたたかさそして 空の広さと深い青つまずかなければ 分からなかったこと

雨上がり

あじさいを滑るしずくより 君の涙が激しくて 僕はどうにも困ってしまう雨はとっくに止んでるし もうそろそろ 顔を上げてくれないかな傘に隠れたままじゃ いつまでたっても 分からないよ虹がこんなにきれいなことも 君が真面目に生きてることも

脱 出

突然はまり込んだ 地面の裂け目もがけばもがく程 深みにはまるばかりで 押しつぶされてしまう……そんな夢の後は 喉はカラカラ 髪はバサバサさ暑苦しい夜はうんざりだけど 冬になったら 氷の割れ目から抜け出せなくなるだけだから 落ちないためには 変えるしか…

罪 人

人の心をさんざん掻き乱して いつも知らんぷり寝不足にさせといて いつも澄まし顔一体どれだけ悩ませれば 気が済むんだろう君はホントに罪なヤツさただ恋人になってくれるだけで 全てが解消されるのに……

詮 索

せっかく捨てたんだから 広げないでおくれよ嫌な思い出や 汚れた過去など 処分してしまいたいのに どうしてそんなに興味があるの?でも 関心を持ってくれるのは うれしいことでもあるけどねそれらの延長線上に 今の自分があるんだから

宝くじ

「ねぇ3億円当たったらどうする?」 「ん? 12回払でWiiでも買うかな」 「もー、夢を持ってよ」うーん…… 夢がないんじゃなくて 欲がなくなったのかな太陽みたいによく笑う君が そばにいてくれることは 3億円以上の価値があるから……でもま、宝くじも 当たる…

浮 遊

横切るのではなく さかのぼるのでもなく 流れのままに進む新緑に包まれ 薫風に酔いしれ 夢見心地の河は 緩やかに沖へ向かう逆らうのではなく しがみつくのでもなく ただ自然のままに揺られる彼方はやがて海に憩える 笹舟のごとき オールの無い旅

木 陰

太陽が眩しいから 木陰で一休み雨が降り出したから 木陰で一休みでも本当は 君の木陰になりたい

ぼやき

まったく最近の連中は とボヤいてみたけれどきっと俺たちも そう言われていたはずだしそのボヤいた輩も 叩かれていたんだろうな古代の遺跡にも 「近ごろの若いやつらは」と 記されているらしいし……結局のところ みんな自分本位ってことか

コンクリートアニマル

大きな夢を持って 公園にやって来たのに叩かれて 踏んづけられて 時には恰好のマトにまでされて それでも耐え続ける パンダに象にウサギたち「大丈夫かい?」心配しないでくれ遊ばれてナンボの僕らだから 夢は叶っているのさ

ラブレター

友達と別れた後 一人たたずむ 夕暮れのバス通りこんなに帰りを遅らせているのは 軽やかに走り抜けるあの子を 今日も見たいからなんだ学校が違う彼女のことは 何ひとつ分からないんだけど だから余計に知り合いたいのさそう思いつつ だいぶ日にちが過ぎてしま…

遠 恋

待たせてごめん 一人ぼっちで待っててくれてありがとう やっと会えたね長い間 離ればなれだったけど いつしか君は 一番近い存在だから つのる想いの全てを 愛に変えていくだからもう ずっと離れないで遥かな彼方へはこれからは僕が 連れて行ってあげるから

保 身

君が好き 心の底から大好きたったこれだけなのに 伝えられない どうしても 告げられない言葉にしたら 君が 遠ざかってしまいそうでそれが恐くて 僕は 自分の身を守る

洗 濯

シャツを大きく広げて 焼きつける太陽の匂いあれほどの汚れが 嘘のようだ乾くまでの間に 地図を広げて のんびり考える行き先これから始めるのは 命の洗濯さ

闇の向う

眠れない夜に浮かぶ 幼い日の空の記憶丸々と育つ入道雲や 蛍が飛び交う天の川 紅く染まる鰯雲傷ついた心を いつも包んでくれたから 思い出すだけで 安らぎに誘なわれるいつも暖かかった空 また明日も会おうこの闇の向うで……

約 束

今日が最後になると お互い感じていたいつもより少しぎこちなく 会話を進め 時計を気にしながら 言葉を探し続けた午後ラッシュアワーに かき消された別れの挨拶は 僕らにふさわしい 幕切れだったもう思い出も 切なさも要らないいくつかの約束が 果たせないま…

時々見せる 君のかわいい癖 気づいているのは 僕だけだろうな知りたいかい? でも教えないよ言ってしまったら 君は意識して 見れなくなったら寂しいからね

凡 人

遠い昔 エゼキエルは 一体何を見たのだろう神の化身か? UFOか? 超常現象か?間違っても俺は 見ることはないだろうな預言者になんて なれるはずもないしこのまま凡人で ずっとあり続けたいし

竹トンボ

この手を離れた瞬間から 遥か高く舞い上がるゆっくり放物線を描いて やがて降りてくれるけど 見えない所までは 飛んで行かないでおくれ遠く旅立たせるために 君を手に入れたんじゃないから

薄 幸

幸せいっぱいに 笑顔を振りまく彼女より どこか少し寂しげなあの子の方に 惹かれてしまうのは何故だろう……簡単さ 答えは胸の中にある何にせよ そんなに気になるのなら 誘ってみたらどう一緒に幸せを追いかける 今がそのスタートかも知れない

睡眠不足

眠りにつこうにも 笑顔がちらついて何とか眠れても 君の夢に起こされて真っ暗な部屋の中で 何度も寝返りを打つ……明日も寝坊しそうだなぁきっと君は こんな切なさなど 全く知らないだろうだらしないヤツと 僕の遅刻を笑うけどその原因は君なのにな

治 癒

自分の生まれたことに どれだけの意味があるのか……そんなふうに いったい幾千回 思い悩んだことだろうでも幸い 胸の痛みは 誰も気づいていないから 少しずつ治していこう愛しい君にも 気づかれないように君の力を借りながら

曇り空

風が吹いてきて 雲行きも怪しいから ひと雨くるかなすぐ上がればいいけど 大荒れになるか 状況によっては 明日まで続くだろうなだからさ うっかり忘れてたことは あやまるから どうか機嫌を直してよ

プレゼント

「ねえ、今日は何の日?」 「えーと……燃えないゴミの日?」照れくさかったから さりげにごまかしたけど そんなに笑うなよそしてありがとう きれいな包みの 誕生日プレゼント「何が良かったのかなぁ」と くれた後で考え続けるのも 相変わらずだね品物は何だっ…