受験勉強

初雪の便りと共に
受験勉強の記憶が舞い降りる

かじかんだ手を休め
カーテンを少し明けてみると
かすかに見えるあの窓には
まだ明かりが点いていて

あいつも頑張っているんだな、と
自分を奮い立たせながら
再び問題集に取り組んだっけ

その甲斐あって
あいつは名門校に合格し
俺も無事に入学できた

同じぐらい勉強したんだから
当然と言えば当然だよな

ただ少し違ったのは
俺は教科書をン十回も読まなきゃ
頭に入らなかったことぐらい……

そんなことを思い出したのさ
あの三流校も
もうじき冬休みだと耳にして