サヨナラ

別れてほしいと
君がつぶやいて
僕は黙ったまま
窓の外を見つめる

台風が近づいてるらしく
あいにくの空模様だが
思い返せば
晴れたり降ったり
時には嵐に見舞われたり
いろんな空の下を
僕らはくぐり抜けて来た

でも
別れ話も三度めともなると
理由を聞く気も起きないし
そろそろ決めようか

ここらで決めよう

今も大好きだから
怒った顔や悲しむ顔を
もうこれ以上は見たくないし
君の幸せを願うなら
ベストな選択なんだろう

ただ不安に感じるのは
このサヨナラの後
果たして自分を保てるのか

雨をとどめている
この雲のように……