独りの夜

深く澄んだ空に
おぼろ月が上っていく

その下で静かに
部屋の流れを見つめてる

突然飛び出したきみを
追いかける気力もなく
ただ茫然と座り込んでいたけど

久しぶりの孤独な夜が
どう過ぎて行くかの見極めには
いい機会かも知れない

そう考えて
時間に乗っているのさ

だけど別段
いつもと変わったことはない

ただ
涙がこぼれることを除いては……