職場にて

ふと訪れてみた君の職場

急だったものだから
少し驚かせてしまったけど
ちょうど接客中だったその声に
何だか張りが出たみたいだ

動きもテキパキしてるけど
いつもどおりなのかな
僕だったらきっと
君の姿を見た途端に
敏速になるんだろうけどね

そうこうしてるうち
いちおう客としての僕に
しらじらしく
店員モードの君が近づく……

「いらっしゃいませ
こちらのシャツお似合いですよ」

「そ、そう?
じゃあ200グラム……」