2016-12-12 安 住 コンクリートの壁に囲まれて ここまで育ってきた もの寂しい君は歩道の片隅で ビル風に耐え 日照不足を忍びながら ようやく花を咲かせたそんな君を 大自然へと誘ってみる美しい景色と 新鮮な空気が きっと気に入ってもらえると そう信じていただけど 君からは意外にも 断りの返事「だって こっちの方が快適だから」そうか……冷たいアスファルトも 乾いた土も 君にとっては 最高の絨毯なんだね