2015-01-20 山茶花 大寒の到来セーターから首を出せば 見渡す限りの茶褐色と それに溶け込む 黒ずくめの人々海は荒れて 雲は明かりを覆い 一人たたずむこの肩を 小刻みに揺するただ 彩りを添えるのは 可憐に開いた さざんかの花だけ「ゴメンね遅れて」 「いや、大丈夫だよ」荒涼な景を鮮やかに変える 真冬のさざんか