ルフラン

涼しいお日様に誘われた
一年ぶりの公園

「もしもしトモくん?
おばちゃんだけど
お母さんいる?」
「……いらない」

乾いた風に漂う着信音と
元気な子供たちの姿に
そんな小話が重なる

そういえば
自分もそんなふうに
思ったことがあったかな

あるいは親も
同じ道を通ってきただろうし
やがて自分も子供からは
鬱陶しく思われてしまうのかも……

温まってきた芝生の上で
そんなことを考える

巡る季節と人生に
笑いをごまかしながら