レイニーデイ

そぼ降る雨にかがみ込み
十分過ぎる水滴の重圧に
じっと耐え続ける

思わず傘を放り投げて
どこかへ逃げ出したくなるけれど
走り回るほど
無駄に濡れるばかり

だから
もう少し我慢しよう

やがて
雲の隙間から虹が見える
こともあるだろうから……

でもいつか
傘も長靴も破れて
ダウンしてしまったら
その時は何か声を
そっと掛けてくれるかな

蛙をうらやましがる
自分もただの
しがない人間だから