たそがれ

夕陽が沈むこの道で
静かに君を待っていた

目を見張るような
美人ってわけじゃなく
特に可愛いわけでもなく

名前も知らないし
学年さえも分からない
ごくありふれた普通の子

だから
とても好きだった

今ごろは女子会か
あるいはもう
子供をあやしているかな

そんなことを考えつつ
当てもなく
君に似た人影を探す……

見つめることしかできなかった
あの頃の思い出と
夜のとばりに包まれながら