有明け

ほら
聞こえないかい?
遠くで君を呼ぶ声が

いつか
聞こえるはずだよ
確かに君を呼ぶ声が

そう
誰もが決して
一人じゃないのさ

たとえひと時
孤独の闇に包まれても
明りはきっと灯される

だから君も
さあ
顔を上げてごらん……

なんて言葉は
照れくさくて
決して口にできないけれど

思いだけでも
届かないかなぁ

この真っすぐな
夏の朝日のように