停滞前線

いつまで経っても
降り止まぬ雨

どれほど濡れても
どれほど汚れても
降り止まぬ雨

暖かな日が差し込んでも
乾いた風が吹いても
止むことはなく

どれだけ叫んでも
どれだけわめいても
ますます重く
のしかかるだけ

でも君が
傘を差してくれるから
何とか自分を
保っていられるけれど

それがなかったら
きっとドロドロに溶けて
無残な姿になってることだろう

まるで
アスファルトに貼り付いた
一枚の紙切れのように