日 記

「あなたも古いCD
聴かないのは処分したら?」

「うーん、そうだな」
……と考える
否、ふりをするだけで
捨てる気は全く無し

なぜなら
眺めているだけでも
メロディと共に記憶たちが
次々に甦ってくる

つまりは僕の
大切な日記なのさ

でも君には
ずっと内緒のつもりだよ

誰かとの甘い
思い出の品だなんて
やっぱり言えないからね!

「しかも何でこうも
趣味がバラバラなの?」

「いや、そのぉ……」