クシャミ

寂しさに包まれても
誰も気づいてくれず
強烈な寒さに襲われても
誰にも温めてもらえず

多くの人に囲まれながら
自分の孤独を知る

誰かに分かってほしいけど
伝える相手も
勇気さえもなく
今また
クシャミをしても一人……

もしこれが
誰かの噂のお蔭なら
それだけで十分嬉しいさ

乾いたビル風は
痩せた日々に沁みるから