三 陸

いつか眺めたかった
遥かな海岸線も
いつか乗りたかった
のんびり走る鉄道も

どこか遠くへ
行ってしまって
言葉を無くし…
町も消えた

どうか がれきは
そっとどかしておくれ

材木の下には
お世話になるはずだった人が
待っているかも知れないし

鉄骨の下に眠っているのは
友達になるはずだった人かも知れないから……