2017-01-01から1年間の記事一覧

アタック

ちょっと気取って 今日はウィッグでオシャレ初めて会うんだから 第一印象はとても大事さ 長い付き合いになりたいしでもいつの日か 外した時の変貌ぶりに ビックリされてしまうかなまぁいいや その時までには 中身で勝負できるよう 少しずつ成長していこう仲…

熱視線

ねえ頼むから そんなに見つめないでひたすらじっと 視線を送られると とても困ってしまう見下ろされたり にらまれる以上に 落ち着きを失くしてしまう何しろずっと 無視されていたから何しろずっと 愛に飢えていたから……だからお願いさ これからも見つめてで…

最高の朝

朝……漆黒の闇から 解放される朝ゆるやかな時間が 漂い続ける朝風もたたずむ ひんやりとした朝に 大きなあくびと 小さな溜め息を一つそしてまた一つ……鳥の挨拶だけが飛び交う 何の予定もない 最高の朝に

ひょんなこと

あの時 あんなことがなかったら 今の自分は存在しないしあの時 あいつの一言がなかったら 今の生活は存在しないあの時 あんなことがあったから 今の自分が存在してあの時の あいつの一言で動いたから 今の生活が存在するひょっとすると これは定め事なのか?…

回 転

人は……俺の舞う姿を 自由だ優雅だなどと表現するたしかに 大空に円を描いていると 翼に羨望の眼差しを よく感じるけど実際のところは 今日も獲物にありつけず フラフラの腹ペコだ故に人間たちよ ボーッと見上げるぐらいなら 食物を恵んでくれ回っているのは …

レンズ

レンズを凝らすと ぼやけていたものが くっきり見えるレンズを合わすと 曖昧だったことが はっきり分かるレンズを洗うと 知らなくていいことまで 飛び込んでくるだから 片方を閉じて 控えめに眺める結婚二周年めの 瞳のレンズ

ウスバカゲロウ

「ねえ ウス馬鹿ゲロウって 変な名前だよね」まただ……「あのな 区切る所が違うよ」でもま この片仮名の羅列を見たら 誰だってそう思うか……思い返せば俺も コントラバストランペットで 赤面してたもんなぁでっかいバ……「どこで区切るの?」 「バストだよ!」…

ピュア

この日記に きみが現れてから はや一年悲しい時や へこんだ時にも きみのことを綴るだけで 少し気持ちが落ち着いたつらい時や 苦しい時にも 少し心が軽くなった何度も直しながら 似顔絵まで描いたよきみとの思い出作りは また新たなステージに突入だけど 来…

お役ご免

長かった芯が ちびてしまったから 削って復活使っているうち またちびたから さらに削って復活そんなことを 繰り返していたら すっかり短くなっていただから 新しいのと替えて 古い方はゴミ箱へポイッ!いや……もちろん 鉛筆の話だよ

本日晴天/天晴日本

日本人に生まれて良かった と思うことは揺れる桜を愛でる時浴衣姿で歩く時祭り囃子に胸が躍る時味噌鍋でポカポカになる時そんなふうに いつも思い出が 季節と共にある時そして 四季折々のきみに 心に日本晴れを感じる時

何だっけ

んーっと えーっと 何だっけ…… ギャラクシー崩壊? 違う!んーっと えーっと 何だっけ…… カタルシス崩壊? 違う!んーっと えーっと…… インスリン崩壊? 違う!ミュータント イチロクタルト…… あっ ゲシュタルト崩壊だ!「何それ?」んーっと えーっと……

アンラッキー

なぜ 出会ったんだろうどうして 巡り合ってしまったんだろうあの日あの時 あんなことさえなければ 二人はずっと他人のままで知り合いさえしなければ こんな苦労なんて しなくて済んだのにまったく とことん不運な奴さ君って人は……

発 見

付き合い始めて知った きみの食欲の旺盛さ付き合い始めて知った きみの話題の乏しさ付き合い始めて知った きみの洋服の少なさ付き合い始めて知った きみのへそ曲がりな性格付き合い始めて知った……きみの肌のあたたかさ

存在価値

今でこそ つまらないヤツと呼ばれてるけれど 少し前までは 面倒くさい人と言われていたよただその前は ウザい野郎と呼ばれていたけど もっと小さい頃には ワガママな子と言われていたな社会のクズだって?必要な存在だよこんな人間の存在は まさに存在するに…

休 日

ゆっくり大きく背伸びして しばらく布団でボーッとしてる そんな休日の朝日常のモヤモヤを忘れて ひたすら趣味に没頭する そんな休日の昼下がりあかね色の空を見つめて 一抹の寂しさを感じる そんな休日の夕暮れそして夜更け横たわる闇の中に ずっと探し続け…

語り合い

僕は語り合う「走り去る彼女を 追いかけるべきだったかな」 「うーん」「いや たたずんだまま 見送ったので良かったかも」 「だな」「でも彼女 引き止められるのを 待ってたかも知れない」 「だろうか」「いやでも 動かなかったのが 正解だったようにも感じ…

目覚まし時計

カーテンの隙間から 小鳥のさえずりと 真っすぐな光が差し込むピピピ……ピピピ「おはよう」 「パシッ!」 痛っ! 顔を叩かれたしょうがない もう少し寝かせるか……さあ 10分経ったよ もう起きよう「バシッ!」 痛たた 今度は頭だ……初めて知った 君の寝起きの悪…

価値観

夜の街を眺めながら あの明かりの一つひとつに それぞれの物語があると ふと そんなことを考えるテレビを見ながら うなずいてたり SNSで テストの答え合せをしていたりあの部屋の中では サプライズに感激して 涙しているかも知れないし 子どもの進路のことで…

頂 上

緩やかな曲線を描いて 尾根を進む一本の道そこは 右に転んでも 左によろけても危険な場所それでもこの道を 汗を拭きながら歩く西の深い谷と 東の町の全景を同時に眺める この感触が最高で……しかし 目指しているのは頂上さ ここを凌ぐ大パノラマが じっと待っ…

好 み

「あなたの趣味って 変わってるわよね」 「そう?」「思いもつかない物を集めたり よく知らない国へ旅行に出たり」 「うーん そう言えばそうだなぁ」でも…… こんな趣味のお蔭なんだけどね君って人が 恋人であることも

激 励

頑張れ! 負けるな!ガッツだ! 気合い入れろ!あぁ 何だか力が抜けていく……休んだらどうだ ビリで何が悪いそのぐらいでいいぞ ボチボチいこうぜあぁ 何だか力が湧いてくる……

巡 春

桜をくぐるこの道は 僕の取っておきの場所だから 君に見てほしくて 急いでペダルを漕ぐ君に自慢したくて 花びらを揺らせながら どんどん加速していくそしてついでに 固いつぼみたちも ブレーキの音で 次々に目覚めさせるのさそんな…… 夢想だけが走り抜ける …

森を歩こう

森を歩いていこう 誰かが付けてくれた 足跡を追いかけ森を歩いていこう 誰かが立ててくれた 道標を頼りに迷ってしまったら その手で藪を掻き分け獣に遭遇したら 静かに身をかがめて時にこぼれる 光を励みにしながら森を歩いていこう倒れないよう あせらない…

愛 着

昔の歌じゃないけど ここは本当に 見事に何もない所だから 街に出たい 便利な暮らしを楽しみたい 素敵な人とすれ違いたいだけど蝶々を眺めたい セミの声が聞きたい トンボを追いかけたい……というわけで 今年も変わらず よろめきながら散歩する愛犬たちと つ…

血液型

なになに?A型人間は生真面目で B型は自己中とそんでAB型は二重人格で O型は大雑把かそうだったのか〜「何を感心してるの?」いやね どうやら血液型が 変化してるみたいなんだ1分ごとに……

大丈夫

初めての手料理は 緊張しまくりで散々だった けど大丈夫万全で臨んだ試験は ヤマが外れて最悪だった けど大丈夫ストレスと戦っている体は このところ調子がイマイチだ けど大丈夫大丈夫……丈夫じゃないけど 大・丈夫大きな大きな 支えがあるから

メタファー

この背中に 長くのしかかっていた 寒くて冷たい 暗黒の季節幾つも幾つも どれだけ夜明けを迎えても 春の兆しは 一向に見えなかっただけどやっと 終わりの時が来たようだ解放される その時が来たようだ辛い日々から もうすぐ雪どけきみのおかげで もうすぐ雪…

女ざかり

おめでとう 今日は5歳の誕生日だねその真ん丸な顔に いっぱいスリスリして チューしてあげようほらほら そのキョトンとした 迷惑そうな目さえも可愛いできることなら この年齢のままで ずっといてほしいんだけどなだって今きみは 人間に換算すると 女ざかり…

輪 舞

光陰矢の如し か…… わしらも歳を取ったもんだしかし 気ままな日々を送るのも 悪いばかりじゃないようだ若い頃はお前を 枝の隙間から眺めては ため息に揺れるばかりだったが しわくちゃになった今 こんな近くで向き合えるんだからこれで 心置きなく土に還れる…

暁 闇

行けども行けども 視界をさえぎる闇包み込まれるというより この身にのしかかって 息も詰まりそうさでも歩みを止めない 杖が折れても 足を踏み外してもこの夜の向こうには 必ず出口があると 信じているからきっと陽が射すと そう教えてくれたからただ すぐに…