Condolences

もう止まないのかと思った雨が
まるで嘘のように
我が物顔の太陽が笑っている

少し加減してほしいくらいに
ジリジリと照りつけている

怖いのは熱中症だけど
今は我慢か……
がれきの下まで
土砂の奥まで
よく見通せるから

気がつけばもう夕下がり

遠くで雷鳴が聞こえる中
探しているんだ
消えてしまったあの人を
無くしてしまった思い出を

だからお願い
もう降らないで
もう追い打ちをかけないで

たとえそれが
誰かの涙であっても